こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。
今回は、変数について解説します。
変数は、プログラミング学習で必ず出てくる考え方の1つです。プログラミングで必ず使う考え方なので、全員が理解しておくべき内容です。
難しいコードは書かずに、簡単に解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
では、始めましょう!
変数って何?
変数を一言で表すと、「データを入れる箱」です。
皆さんにとってなじみ深い変数は、数学で登場する「y = ax + b」などがあると思います。数学では「x = 1」のように変数に値を代入することができます。プログラミングも同じように変数(箱)にデータを代入することができます。
データは、文字・数字・日付など、さまざまな形式のデータを入れることができます。
ちなみに、入れるデータによって中身が「変わる」ので「変数」と呼ばれています。
変数が必要な2つの理由
変数について詳しく解説する前に、なぜプログラミングにとって変数が必要なのか学んでおきましょう。必要な理由は2つあります。
1.繰り返し使える
1つ目の理由は、繰り返し使えるからです。
変数(箱)に1度データを入れると、変数に入れたデータを繰り返し使うことができます。繰り返し使うことで、やりたい処理を効率化することができます。
例えば、変数Aに「こんにちは!」と入れておけば、次からは「変数Aを画面に表示」とプログラミングすることができます。
2.データを覚えておくことができる
2つ目の理由は、データを覚えておくことができるからです。
変数(箱)にデータを入れておくことで、データを記憶しておくことができます。
例えば、自動販売機で1000円が入れられた場合、「1000円」という情報を覚えておかないと、ジュースを買ったあとのお釣りの計算ができません。変数に「1000円」という情報を入れていくことで、データを覚えておくことが可能です。
変数の3つの使い方
変数の具体的な使い方について、解説します。変数の使い方は、主に3つあります。
1.変数をつくる(宣言)
1つ目の使い方は、「変数をつくる」です。プログラミング用語では、「宣言」と呼びます。
変数をつくるには、以下の2つの作業が必要です。
- 名前をつける
- 型を指定する
1つ目の作業は、名前を付けるです。変数には必ず名前を付けなければなりません。名前をつけることで、変数が2つ以上になっても区別することができます。
2つ目の作業は、変数には型を指定するです。型の考え方については、説明が少し長くなるので、別の記事で詳しく説明します。この記事を読み終わった後に確認してみてください。この記事は、型を知らなくても最後まで理解できるようになっているので、ご安心ください。
※関連記事(型について解説)
【プログラミング入門】型とは?現役エンジニアが初心者向けに簡単解説!
2.データを入れる(代入)
2つ目の使い方は、「データを入れる」です。プログラミング用語では、「代入」と呼びます。
変数にはデータを入れることができます。データを入れておくことで、データを繰り返し使えたり、データを覚えておくことができたりします。
3.データを確認する(参照)
3つ目の使い方は、「データを確認する」です。プログラミング用語では、「参照」と呼びます。
変数に入れたデータを確認することで、変数を利用した計算や、変数を利用したメッセージの表示を行うことができます。
変数で気をつけること
変数で気を付けるポイントは2点あります。
1.似ている名前は間違えやすい
1つ目の気を付けるポイントは、名前の付け方です。
変数の名前を適当につけていくと、変数が増えたときに、何のためにつくった変数か分からなくなります。変数名は、用途が分かるように名前をつけてあげましょう。
用途が想像できない名前や、似ている名前を付けないように注意しましょう。
2.常に上書きされる
2つ目の気を付けるポイントは、変数は常に上書きされるです。
例えば、以下の順番で2つの処理を実施した例を考えましょう!
- 変数Aに「データ1」を入れる
- 変数Aに「データ2」を入れる
この場合、変数Aに残っているのは「データ2」のみになります。このように常に上書きとなるので、変数を使いまわす場合は、保存しておきたいデータが消えないように注意しましょう。
まとめ
今回の「変数」の解説は以上です。
簡単にまとめると、変数は「データを入れる箱で、3つの使い方があるんだな」と理解していただければOKです。
では、また次回!
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