こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。
今回は、書籍『スマホ脳』について解説します。この本は、2019年にスウェーデンで発売されて以来、各国で大ベストセラーとなり、今では世界13か国で発売されています。あまりにも話題になりすぎて、皆さんも耳にしたことがあるのではないでしょうか?Amazonのレビューでも2000を超えるレビューがされており、非常に高い評価になっています。
この本は、スマホがいかに人間を苦しめているのかという事実や対策だけでなく、なぜスマホは中毒性があるのかという根本原因まで解説してくれています。根本原因は、人類の進化の過程から説明されていて、非常にスケールが大きく、面白いです。とても面白い本なので、ぜひ皆さんに知ってほしいです。
今回は、この本をおススメする3つの理由と、特に役立つテーマを解説したいと思います。
『スマホ脳』をおススメする3つの理由
1.著者が精神・脳科学の専門家であること
1つ目の理由は、「著者が精神・脳科学の専門家であること」です。
著者のアンデシュ・ハンセンさんは、名門カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得した医学と経営学のプロです。現在は、スウェーデンで精神科医として、脳科学についての情報発信を続けています。
スマホ脳は、スウェーデンで発売されるとすぐに大ベストセラーになりました。教育大国として知られるスウェーデンでは、学校からの著者への講演依頼が急増し、彼の提案する改善メソッドを現場に取り入れる学校が日に日に増えていっています。
前作『一流の頭脳』も有名で、人口1000万人のスウェーデンで60万部が売れました。その後、世界的ベストセラーになりました。
2.スマホの影響が分かる
2つ目の理由は、「スマホの影響が分かる」です。
まず、衝撃の事実として、スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出するように作られています。SNSの開発担当者は、薬物と同等の依存度があるように作ったと発言しています。これでは、人間の意志力で対抗することができません。
その結果として、現代人のスマホのスクリーンタイムは1日平均4時間を超えるようになり、10代の若者の2割は、スマホに1日7時間を費やすようになりました。この現象は、人間の進化の過程に合っていないことが原因で、さまざまな弊害が発生しています。具体的には、
・スウェーデンでは、大人の9人に1人以上が抗うつ剤を服用している
・世界保健機構(WHO)によれば、世界の10人に1人が不安障害を抱えている
・鬱病は年々増加し、年間100万人の命を奪っている
この悲惨な現状が起きているのは、スマホの影響が大きいと筆者は言います。こういった不調を起さないためにも、スマホの利用時間は1日2時間以内が適切と言われています。
3.スマホとの向き合い方が分かる
3つ目の理由は、「スマホとの向き合い方が分かる」です。
スマホの恐ろしさを理解したあとに、著者は以下の6つの対策を提案してくれています。
- 自分のスマホ利用時間を知り、制限する
- スマホを物理的に遠ざける
- チャットやメールをチェックする時間を決める
- デバイスの画面をシロクロにする
- 寝るときのスマホの取り扱いに注意する
- ストレスの対処法を知っておく
この対策はパソコンにも適応することができます。スマホやパソコンによる影響を減らすためにも、できることから実践しておきましょう。本書では、対策がより具体的に書かれているので、詳しく知りたい方は、本書を確認してみてください。
特に役立つテーマ
『スマホ脳』で特に役に立つと感じたテーマを紹介します。
それはズバリ「運動せよ!」というテーマです。これは、先ほど対策として紹介した「6. ストレスの対処法を知っておく」の中で解説されています。ストレスの対処ができれば、スマホによって溜まった体へのストレスを減らすことができます。
この運動は、きつい運動をしなさいと言っているわけでなく、散歩でも十分な効果があると言われています。日頃から運動をしている人は、不安障害になる可能性はかなり低く、健康的に生きることができます。
スマホを見ないようにするのが厳しい!と言う方は、運動から始めてみるのがいいのではないでしょうか?
まとめ
今回の『スマホ脳』の解説は以上です。内容が気になった方はリンクを載せておきますので、ポチッと確認してみてください。
では、また次回!