【現役エンジニアが本音解説】プログラミングスクールは無駄?

こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。

今回は、プログラミングスクールについて解説します。具体的には、プログラミングスクールは無駄かどうか?行く意味があるのかどうか?について、現役エンジニアが本音で語っていきたいと思います。

現役エンジニアの本音

まず、はじめに結論を言います。

「プログラミングスクールは、ある条件を満たす人でなければ無駄

というのが本音です。ある条件については、「プログラミングスクールが無駄にならない人」の章で詳しく説明します。要するに、無駄になる人、無駄にならない人がいるというのが私の本音です。ここで言う無駄とは、「時間」と「お金」のことを表しています。

まずは、プログラミングスクールが無駄になる人の特徴を説明します。

プログラミングスクールが無駄になる人

プログラミングスクールが無駄になる人の特徴は3つあります。

  • 転職成功率を上げたい人
  • 独学できない人
  • 作りたいものがイメージできていない人

1つずつ確認してみましょう!

1. 転職成功率を上げたい人

1つめは、プログラミングスクールが宣伝する「転職成功率の高さ」を理由にプログラミングスクールに通う人です。

大前提として、日本はすでにエンジニアが不足しています。その影響で、エンジニア未経験でも歓迎される企業は多くあります。入社後の教育システムがしっかりしている企業も多いので、「給料を貰いながら学ぶ」という選択肢もあります。転職が目的であれば、高額なプログラミングスクールに通うのではなく、転職活動を行うことをおススメします。

また、プログラミングスクールが公表する転職実績企業には、有名企業が入っていることがあります。この転職が成功した理由は、スクールのおかげなのか、または、その人の学歴や経歴、自己PRが魅力的だったおかげなのか分かりません。「お金をかけてスクールに入れば、良い転職ができる」と考えるのは危険です。注意しておきましょう。

2. 独学できない人

2つめは、独学が全くできない人です。

独学が全くできない人は、スクールの時は問題なくても、エンジニアになった後に苦労してしまいます。エンジニアの仕事は、日々「独学」が必要です。プログラミングをしていると、次々と分からないことが出てくるので、「ぐぐって学ぶ」ということを1日に何回もやります。また、IT業界は新しい技術が出てくるので、その度に新しい技術を学ぶ必要があります。

プログラミングスクールに通うことを検討している人は、まずプログラミングの独学にチャレンジする人がほとんどだと思います。独学したときの感想が、

  • 「独学は楽しいけど、学習効率や学習範囲に限界を感じた」

と言う人は、問題ないのですが

  • 「独学が嫌になった」

と言う人は、エンジニア自体が向いていない可能性があります。

3. 作りたいものがイメージできていない人

3つめは、作りたいものがイメージできていない人です。

プログラミングスクールで扱っているプログラミング言語を学び、言われるがままに転職を目指しても、あなたが想像している将来像とはほど遠い仕事を行う可能性があります。

「エンジニアになりたい」という漠然な目標ではなく、どんなものを作りたいか自問自答してください。作りたいものが分かれば、学ぶべき技術が分かります。学ぶべき技術が分かった後で、学ぶ手段の1つとしてプログラミングスクールを検討するようにしましょう。

プログラミングスクールが無駄にならない人

プログラミングスクールが無駄になる人の特徴は3つあります。

  • 明確な目標がある人
  • 趣味やスキルアップとして始める人
  • サービスを作って起業したい人

1つずつ確認してみましょう!

1. 明確な目標がある人

1つめは、明確な目標がある人です。

明確な目標がある人は、プログラミングスクールを手段として使うことができます。明確な目標とは、「Rubyを最短で学びたい」「機械学習のプログラミングを身に付けたい」といった具体的な目標です。他にも、

  • 最新テクノロジーを駆使して開発したい
  • 大きなシステム開発に携わりたい
  • 平均年収の高いプログラミング言語を身に付けたい
  • 長年使われ続けている Java や C言語 を身に付けたい
  • 流行の人気言語 Python を身に付けたい

こういった明確な目標があると、プログラミングスクールは目標を最短で達成する手段として無駄なく使うことができます。明確な目標が無く、何から始めたら良いか分からないという方は、人気のプログラミング言語などから確認してみましょう。

※関連記事
【2021年最新版】プログラミング言語ランキングのTOP10を全て解説!

2. 趣味やスキルアップとして始める人

2つめは、趣味やスキルアップとして始める人です。

プログラミングスクールには、比較的安い値段で「教養」を学べるコースが存在します。このコースは、全員が受ける価値があると思っています。理由は、プログラミングの「技術」ではなく「思考法」を学ぶことができるからです。

今後のビジネススキルに、プログラミングの思考法は必須だと言われています。「オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る」というベストセラー本でも、プログラミングの思考は全員が身に付けるべき必修科目だと熱く語られています。

プログラミングの思考法が重要な理由を知っておきたい人は、以下の関連記事をチェックしてみてください。プログラミングを学ぶと、どんな力がつくのか?それはなぜすべての人に必要なのか?などを解説しています。また、小学校のプログラミング教育必修化や、他国のプログラミング教育についても解説しています。

※関連記事
すべての人にプログラミング学習が必要な理由を知る

3. サービスを作って起業したい人

3つめは、サービスを作って起業したい人です。

起業アイデアがある人がプログラミングスクールで学習すると2つのメリットがあります。

  1. サービスを自分でつくることができる
  2. 外注してもぼったくられない

自分でサービスを作ることができれば、サービスの機能をより深く考えることができ、サービスの質が向上します。また、たとえ外注したとしても、プログラミングの知識があれば、ぼったくられることはありません。

まとめ

今回の「プログラミングスクールは無駄?」の解説は以上です。

お金と時間を無駄にしないためにも、プログラミングスクールは、目標に合わせて使い分けるようにしましょう!自分がエンジニアに向いているかどうか気になる方は、こちらの記事も合わせて確認してみてください。
【適正診断】エンジニアに向いている人・向いていない人

では、また次回!

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