【話題のツール】Power Automate Desktopとは?概要とできること

こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。

今回は、Power Automate Desktopについて解説します。 Power Automate Desktopは、Microsoftが提供する業務の自動化・効率化ツールです。2021年3月に無償化が発表されてから、この便利なツールが無料で使えるということで大きな話題となりました。

Power Automate Desktopは、初心者にも使いやすい、かなり便利なツールです。最大のメリットは、コードを書けなくても使うことができることです。今回から数回に分けて、このツールを解説していきたいと思います。使い方を身に付けて、日常業務に活かしていきましょう。今回は、「概要編」として、概要をわかりやすく説明します。

では、始めましょう!

Power Automate Desktopとは?

Power Automate Desktopは、Microsoftが提供するRPAツールです。RPAとは、Robotic Process Automationの略で、ロボットによる業務の自動化を意味しています。RPAツールは、業務効率化を目的としたツールで、働き方改革の導入に伴って注目を浴びるようになりました。

一言でまとめると、Power Automate Desktopは「普段のパソコン業務を自動化できるツール」ということになります。

現在、RPAツールは本当に多く存在しますが、ほとんどが有料です。そんな中、MicrosoftがPower Automate Desktop の無料化に踏み切ったことで、一気にシェアNo.1になる可能性が出てきました。

なぜ、Power Automate Desktopを使うべきなのか?

なぜ、Power Automate Desktopを使うべきなのでしょうか?私が考える理由は大きく2つあります。1つは、仕事の時間配分が変わること。2つは、労働時間の削減です。

1つ目は、仕事の時間配分が変わることです。Power Automate Desktopを使うと、当然ながら日常のあらゆるパソコン業務を自動化することができます。これによって、より付加価値の高い作業(人間しかできない作業)に時間を使うことができるようになります。その結果として、より創造的なアイデアやテクノロジーが生まれるなど、好循環が起きるかもしれません。

2つ目は、 労働時間の削減です。人間がやっていた作業をロボットが行うようになるので、それだけ時間の余白が産まれます。その結果として、残業時間の削減や、週休3日制の導入が促進される可能性があります。個人的には、 週休3日制の企業が増えて、過労に苦しむ人が減ることが実現されることがもっとも日本にとって良いことでは?と考えています。

主要機能の2つを紹介!

Power Automate Desktopは、主に2つの機能があります。

1.デスクトップレコーダー

1つ目の機能は、デスクトップレコーダーです。できることを一言で表すと、「あらゆるパソコン操作を自動化」することができます。自動化できる操作は、なんと400種類越えです。

普段マウスやキーボードを使ってやっているルーティーンはほとんど自動化できると考えてOKです。

2.Webレコーダー

2つ目の機能は、Webレコーダーです。できることを一言で表すと、「ブラウザのあらゆる操作を自動化」することがきます。ブラウザって何?という方は先に以下の記事をご覧ください。デスクトップレコーダーでもブラウザの自動化はできますが、Webレコーダーはより細かい設定をすることができます。

※関連記事
【IT用語】ブラウザとは?現役エンジニアが初心者向けに簡単解説!

デスクトップレコーダーとWebレコーダーの違いは、パソコン操作全般を自動化の対象とするか、ブラウザ操作全般を自動化対象とするかという点が異なります。

デスクトップレコーダーとWebレコーダーは別の記事で、詳しく説明します。ここでは、概要だけ理解しておきましょう!

Power Automateとの違いは?

最後にPower Automateとの違いを確認しておきましょう。Microsoftは、「Power Automate」と「Power Automate Desktop」の2つのツールを提供しています。名前が似ていてややこしいので、ここで整理しておきましょう。

大きな違いは、「クラウドフロー」なのか「デスクトップフロー」なのかという点です。この言葉は覚える必要はありません。どちらも自動化を目的としているという点は共通していますが、自動化する対象に違いがあります。それぞれ簡単に解説します。

Power Automateは、クラウドフロー

Power Automateは、オンラインのサービスを自動化することを目的としています。オンラインのサービスとは、Microsoft 365サービス(Teams、OneDrive、SharePoint Online)やGmail、Slack、Twitterなどのオンラインサービスが該当します。

例えば、「Twitterの#PowerAutomateというつぶやきを検索して、検索結果をGmailで通知する」といった操作を自動化を行うことができます。

Power Automate Desktopは、デスクトップフロー

Power Automateは、パソコン操作を自動化することを目的としています。パソコン操作とは、マウスやキーボードを使って行う操作が該当します。

例えば、「パソコンの設定アプリを開いて、バッテリーの設定を節電モードに変更する」といった操作を自動化を行うことができます。

まとめ

今回の「Power Automate Desktop 概要編」は以上です。

次回は、実際にダウンロード&インストールを行っていきたいと思います。

では、また次回!

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