こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。
今回は、書籍『ポモドーロ・テクニック入門』について解説します。この本は、ポモドーロテクニックという時間管理術を解説した公式本です。
私はフリーランスエンジニアとして、仕事を行うときや、勉強をするときに、このポモドーロテクニックを使っています。ポモドーロテクニックの基本は、「25分の作業+5分の休憩」の30分を1ポモドーロとして、25分の作業を繰り返すことです。
他にも仕事の管理術は多く存在するのですが、私がもっともおススメしたいのがポモドーロテクニックです。そして、このポモドーロテクニックを徹底解説しているのが『ポモドーロ・テクニック入門』です。
今回は、ポモドーロテクニックをおススメする3つの理由と、本書でいまいちだったポイント、本書で特に役立つと感じたテーマを解説したいと思います。
ポモドーロ・テクニックをおススメする3つの理由
1.シングルタスクが実行できる
1つ目の理由は、「シングルタスクが実行できる」です。
ポモドーロテクニックでは、1ポモドーロでやることは1種類までと決められています。それが理由で、強制的にシングルタスクを実行することができます。
マルチタスクは、作業スピードが遅くなるだけでなく、脳自体を劣化させてしまう危険な行動です。シングルタスクについて、詳しく知りたい方は、シングルタスクについて書かれたベストセラー『SINGLE TASK 一点集中術』を読んでみてください。こちらも非常に学べることが多い本です。
2.集中が途切れない
2つ目の理由は、「集中が途切れない」です。
ポモドーロテクニックでは、1ポモドーロ(25分の作業)という比較的短い時間が設定されているため、集中が途切れることが少ないです。
例えば、時間を決めずに長時間作業をすると、ぼーっとしたり、余計なことを考えてしまう経験をしたことがある人が多いのではないでしょうか。また、LINEの通知がきたらすぐに確認したり、少しだけと思ってYoutubeを見たら、ついつい見すぎてしまったりなど、スマホによる中断がある方も多いと思います。
私は、1ポモドーロの時間はスマホを消音にして視界から見えないところに置くので、この中断が発生しません。60分単位だとスマホを見たくなってしまいますが、25分なら我慢できそうではないでしょうか?ポモドーロテクニックをやることで、時間のメリハリがつき、25分間フルで集中することが可能になります。
3.達成感を感じることができる
3つ目の理由は、「達成感を感じることができる」です。
ポモドーロテクニックでは、1ポモドーロが完了するごとに記録します。こうすることで、「達成」や「前進」を感じることができ、モチベーションが継続します。「今日は、難しい本を5ポモドーロも読んだ!」のように、成果が数字化されるので、ゲームのような感覚でポモドーロを積み上げることができます。
他にも記録することで、以下のようなメリットがあります。
- 1ポモドーロでできる作業量や読書量が分かってくる
- 作業を読む前や、本を読む前に何ポモドーロかかるか計画できるようになる
- 週に〇ポモドーロできた!月に〇ポモドーロできた!など、週や月ごとの達成量も計算できる
私は、2018年から続けています。週のポモドーロの合計が多いと、達成感を感じて、次の週も頑張ろうと思えます。
いまいちだったポイント
ここまでは、ポモドーロテクニックの解説をしました。ここからは書籍について触れていきたいと思います。
最初に、本書でいまいちだったポイントを紹介しておきます。私が感じた、いまいちだったポイントは
- 科学的な根拠については触れられていない
です。本書は、ポモドーロテクニックやタスク管理のテクニックは豊富に触れられていますが、以下の点には触れられていません。
- なぜ、25分単位で作業をするのが良いのか?
- なぜ、5分単位で休憩するのが良いのか?
- なぜ、そのタスク管理方法が良いのか?
こういった疑問に対する科学的な根拠について、ほとんど語られていないことが、いまいちだと感じました。ただし、類似する書籍を見ていくと、ポモドーロテクニックは素晴らし仕組みだと感じる根拠を多く見つけることができ、安心しました。本書は、「テクニックをがっつり学ぶための本」と割り切れば良い本であると言えます。
特に役立つテーマ
『ポモドーロ・テクニック入門』で特に役に立つと感じたテーマを紹介します。
特に役に立つと感じたのは、「中断を減らす」という章です。集中力を継続するために、「中断」を減らすための具体的な方法が解説されています。「中断」は集中力の大敵で、一度集中力が途切れると、元の集中力に戻るまでに20分かかると言われています。
中断は、「内的中断」と「外的中断」にわけることができます。
- 内的中断 … 自分の都合による中断。何か食べたくなった。急に連絡する用事を思い出した。インターネットで何かを検索したくなった。メールやLINE、SNSをチェックしたくなった。など
- 外的中断 … 自分以外の都合による中断。質問された。電話を取り次がれた。同僚がリポート作成の依頼に来た。メールやLINEの着信音がひっきりなしに鳴った。など
こういった中断を防ぐための対策について、多くのページが割かれています。ポモドーロテクニックは、25分の作業という比較的短い時間設定のため、そもそも中断は少ないですが、中断対策はしっかりしておく必要があります。
具体的に以下のような手順で対策することが進められています。
- 中断は引き受けない
- 中断した内容を「仕事の在庫リスト」に記録する
- 休憩のタイミングで「仕事の在庫リスト」を見直す
- 仕事の在庫を1ポモドーロで、まとめて実行する
このようにルール化するだけでも、中断に強い仕組み作りが可能です。
おススメタイマー
最後に、私が実際に使っているタイマーを紹介したいと思います。
まず、大前提としてスマホのタイマーを使うことはNGです。ポモドーロテクニックは、残り時間が見えるようにしておくルールがあります。スマホでタイマーを設定し、残り時間が見えるよういしておくと、常にスマホが視界にあることになります。スマホが視界に入るだけで脳機能は大きく低下することが分かっているので、アナログなタイマーを使いましょう。
私が紹介したいのは、このタイマーです。
このタイマーは以下の特徴があります。
- デザインがとにかくお洒落
- 消音モードにできる(ピピピっとならなくできる)
- タイマー設定が回転式(少し手間がかかる)
デザインがお洒落で、消音モードにできるので、家だけでなくカフェでも使える点がおススメです!
まとめ
今回の『ポモドーロ・テクニック入門』の解説は以上です。内容が気になった方はリンクを載せておきますので、ポチッと確認してみてください。
では、また次回!