こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。
今回は、IT用語のデータベースについて解説します。
データベースは、システム開発に欠かせない機能であるだけなく、実は、私たちがほぼ毎日、無意識に使っているものです。
難しい用語は使わずに、簡単に解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
では、始めましょう!
データベースとは?
データベースを一言で表すと、「整理されたデータの集まり」です。
なぜ整理されたデータの集まりが必要かというと、目的に合わせてデータを分類したり、保存したりすることで、大量のデータが管理しやすくなるからです。
整理されたデータの集まりといっても想像しずらいと思うので、身近な例で考えてみましょう!
例1:スーパーの商品管理
スーパーで売られている商品を管理する方法を考えてみましょう。適当に仕入れて適当に売っていては、商品が全く管理できないので、おそらく以下のような情報を、商品ごとに管理していると思います。
- 商品名
- 価格
- 原価
- 在庫数
これを表で表すと、以下のようになります。
NO | 商品名 | 価格(円) | 原価(円) | 在庫数 |
1 | りんご | 100 | 50 | 100 |
2 | いちご | 200 | 100 | 50 |
3 | ばなな | 150 | 75 | 30 |
このように商品を決まった情報ごとに管理することで、商品の管理ができます。このようにデータベースも「決まった情報ごとにデータを管理する」ことができます。
例2:スマホで撮った写真
私たちが普段から使っている写真も、データベースで管理されています。では、どんな情報を管理しているでしょうか?私が考えるのは、以下のような情報です。
- 画像データ
- 撮影日
- 撮影方法
- 映っている人
- 撮影場所
これを表で表すと、以下のようになります。
NO | 画像データ | 撮影日 | 撮影方法 | 映っている人 | 撮影場所 |
1 | データA | 2020/01/01 | 通常撮影 | Aさん、Bさん | 東京 |
2 | データB | 2021/01/01 | セルフィー | Cさん | 大阪 |
3 | データC | 2021/08/01 | パノラマ | なし | 福岡 |
私たちが、写真を見返すときに「撮影方法」、「人」、「撮影場所」などで、情報を絞り込んで表示できるのは、このようにデータベース上で、さまざまな情報を管理しているおかげです。
このようにデータを目的に合わせて、分類し、保存する対象をデータベースと呼びます。
データベースの特徴
データベースの全貌が理解できたあとは、大きな2つの特徴について見ていきましょう。
1つ目は、「データベースに対してやることはたった4種類」という特徴です。実は、データベースの操作は決まっていて、たった4つの操作しか行いません。2つ目は、「SQLというプログラミング言語で操作する」という特徴です。データベースを操作するプログラミング言語は決まっています。エンジニアであれば、目にする可能性が高いのが、このSQLというプログラミング言語です。
データベースに対してやることはたった4種類
データベースに対して行う操作はたった4つだけです。この4つの操作を確認してみましょう。
4つの操作の例では、先ほど紹介したスーパーの商品管理を例として取り上げます。
1.Create(生成・追加)
1つ目は、 「Create」です。日本語で「生成・追加」です。
これは、データを新しく生成・追加するという操作です。スーパーの商品管理で考えると、以下のように「みかん」を生成・追加するイメージです。
NO | 商品名 | 価格(円) | 原価(円) | 在庫数 |
1 | りんご | 100 | 50 | 100 |
2 | いちご | 200 | 100 | 50 |
3 | ばなな | 150 | 75 | 30 |
4 | みかん | 300 | 150 | 100 |
2. Read(読み取り・参照)
2つ目は、「Read」です。日本語で「読み取り・参照」です。
これは、データを読み取り・参照するという操作です。スーパーの商品管理で考えると、「在庫数が100個以下の商品は?」などのように条件を指定しながら、データを読み取ることが可能です。
3.Update(更新)
3つ目は、「Update」です。 日本語で「更新」です。
これは、データを変更・更新するという操作です。スーパーの商品管理で考えると、以下のように「いちご」の在庫数宇を「50 → 150」に更新を行うイメージです。
NO | 商品名 | 価格(円) | 原価(円) | 在庫数 |
1 | りんご | 100 | 50 | 100 |
2 | いちご | 200 | 100 | 150 |
3 | ばなな | 150 | 75 | 30 |
4.Delete(削除)
4つ目は、「Delete」です。 日本語で「削除」です。
これは、データを削除するという操作です。スーパーの商品管理で考えると、以下のように「いちご」の列を丸ごと削除するイメージです。
NO | 商品名 | 価格(円) | 原価(円) | 在庫数 |
1 | りんご | 100 | 50 | 100 |
3 | ばなな | 150 | 75 | 30 |
SQLというプログラミング言語で操作する
データベースを操作するのは、SQLというプログラミング言語です。SQLとは、Structured Query Languageの略で、データベースを操作するために使うプログラミング言語であるため、「データベース言語」と呼ばれています。
他にもデータベースを操作する言語はあるのですが、SQLは国際標準化されているため、さまざまなデータベースで利用でき、世界でもっとも普及しているデータベース言語です。
難易度は高くないため、データベースを使用するタイミングになれば、勉強してみましょう!
まとめ
今回の「データベース」の解説は以上です。
一言でまとめると、データベースは「整理されたデータの集まり」と理解していただければOKです。
では、また次回!