こんにちは!
フリーランスエンジニアのかたやまです。
今回は、書籍『コンサル一年目が学ぶこと』について解説します。この本は、累計10万部突破しているベストセラー本です。外資系コンサルティング出身者の大石哲之さんが、コンサル業界だけでなく、すべての社会人に必用なビジネススキルを解説してくれています。
実際に読んでみて、IT業界にいる私でも、仕事で活かすことができるビジネススキルがほとんどでした。後ほど紹介するコンサル流思考法は、仕事を前に進める上で欠かせない思考法だと感じました。身に付けるのが、早ければ早いほど会社で活躍できる印象をもちました。もし可能なら、社会人1年目の自分にプレゼントしたい…(笑)
今回は、この本をおススメする3つの理由と、特に役立つテーマを解説したいと思います。
『コンサル一年目が学ぶこと』をおススメする3つの理由
1.世界最大のコンサルティング会社の人が書いた
1つ目の理由は、「世界最大のコンサルティング会社の人が書いた」です。
著者の大石さんは世界最大のコンサルティング会社「アクセンチュア」の出身です。アクセンチュアは、コンサルティング業界で、世界No.1の規模を誇っている会社です。日本の従業員数は、16,000人。世界の拠点数は、51カ国 200都市以上。世界の従業員数は、約53万7,000人というとんでもない規模の会社です。モノを持たないコンサルティング会社がこの規模になるということは、優れた人材が育つ会社と言うことができます。
本書は、大石さんがアクセンチュアで学んだことに加えて、有名なコンサルティング会社出身者にもインタビューを行っています。成功したコンサルタントがずっと使っているビジネススキルを知ることができます。
2.一生使えるビジネススキルが学べる
2つ目の理由は、「一生使えるビジネススキルが学べる」です。
具体的には以下の4つのビジネススキルを学ぶことができます。
- コンサル流話す技術
- コンサル流思考術
- コンサル流デスクワーク技術
- プロフェッショナル・ビジネスマインド
話す技術、思考術、デスクワーク技術、ビジネスマインドの4つに章が分かれています。それぞれの章でさらに具体的なテクニックが紹介されていて、合計30のテクニックを学ぶことができます。この30個のテクニックは、一度身に付けておけば、一生使えるビジネススキルです。また、知っている人と知っていない人では大きく差がつくと感じました。
3.ビジネスマインドも学ぶことができる
3つ目の理由は、「ビジネスマインドも学ぶことができる」です。
前述したとおり、4章ではビジネスマインドも学ぶことができます。ビジネスマインドとは、仕事へ取り組む心です。簡単に要約すると、大石さんは「プロ意識をもって、能動的に価値を提供するように動くべき」とおっしゃっています。
より具体的にイメージするために、良くないマインドを確認してみましょう。
- 言われたことだけをやる
- 自分で決めた期限を守れない
- 会議で発言しようとしない
- 細部にこだわってスピード感がない
こういった良くないマインドの場合、高いパフォーマンスを発揮できないと言われています。自分の仕事に向き合う姿勢を改めて考え直すことができる章です。
特に役立つテーマ
『コンサル一年目が学ぶこと』で特に役に立つと感じたテーマを紹介します。
特に役に立つと感じたのは、第2章「コンサル流思考術」です。理由は、すべて業種に応用でき、いわゆる「仕事ができる人」になるための思考術と感じたからです。また、コンサルタントが論理的であると言われる理由が、この章に詰まっています。
この章では、以下の6つのテクニックが紹介されています。
- 「考え方を考える」という考え方
- ロジックツリーを使いこなす
- 雲雨傘提案の基本
- 仮説思考
- 常に自分の意見をもって情報にあたる
- 本日を追求する思考
この中で、特に役に立つと感じたのは「仮説思考」です。仮説思考とは、予想できる範囲で仮説を考える思考法のことです。仮説があれば、ポイントを絞り込むことができ、結果として仕事を効率化することができます。ゴールから逆算する考えとも呼ぶことができます。
この考え方は、プログラミングにも応用できます。例えば、バグの調査の場合、原因に対する仮説があると、解決までのスピードも速くなります。具体的には、仮説のある人とない人で以下の違いがあります。
- 仮説がある人 … 原因の可能性が高いポイントから順番に調査する
- 仮説がない人 … 自分が調査しやすいポイントから調査する
このように仮説があれば、行動が変わります。エンジニアは、バグが起きた場合、どんなことが原因になりうるか?いうことを最初に会話します。仮説思考を「遠回りをする考え方」と感じる人もいるかもしれませんが、私はすべての社会人が身に付けておく思考法であると感じました。
仮説思考の他にも、役に立つ思考法が紹介されています。気になる方はぜひ、本書を手にとって読んでみてください。
まとめ
今回の『コンサル一年目が学ぶこと』の解説は以上です。内容が気になった方はリンクを載せておきますので、ポチッと確認してみてください。
では、また次回!